玄箱とかNFS/SMBとかVMWareとかでRACを試させて裾野を広げようという意図は判るけど。
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本資料は1台のハードウェア上でVMwareの複数の仮想環境を利用して、手軽にRACを構築するための設定手順書です。ディスクはASMをGuest OSにLinux利用して構築します。

やっぱり現実的ではないかなと。
正式サポートを受けるにはOSCP認証済みの高価な機器を使う必要があるので、我々零細企業レベルでは現実的ではない。またトラブル時に対応可能な人材をキープしておく、もしくは保守契約を結ぶことが必要だが、それもコスト高すぎる。
Oracle Storage Compatibility Program(OSCP)|Oracle認証|他社製品との接続認証・技術認証|iStorage: ストレージ: 製品 | NEC
米国オラクル社は、オラクルデータベースが他社ディスクアレイ装置上で同等に動作するかを検証するテストプログラムであるOracle Storage Compatibility Program(OSCP)を提供しています。NECは、OSCPのメンバーとして、オラクルデータベースが格納されているiStorageディスクアレイ装置をレプリケーションソフトウエアであるDynamicDataReplication及びRemoteDataReplication及びNASであるiStorage NVシリーズを用いて検証しました。その結果、テストは正常に終了し、DynamicDataReplication,RemoteDataReplication及び iStorage Sシリーズ ディスクアレイ装置、iStorage NVシリーズのオラクルデータベースに対する互換性が確認できました。


というわけで現実解はこんなところかなと。

(1)手動フェールオーバーによるHA構成
シングル構成(非RAC構成)でディスクのみ外付けRAID5的なものにし、サーバ本体障害発生時はSCSIごとつなぎ変えて短時間で復旧させる。

これならサーバ2台+外付けディスクで初期費用200万以下(DL360+MSA30クラス)。
同一構成のサーバを2台あらかじめ準備しておく。
外付けディスクも物理的に2台(MSA30を二台?)に分けておいて、本番用と毎日のバックアップ(Oracleの日次増分・週次全体のバックアップ先)用にしておきたいところ。

初期セットアップ時、一台目のサーバを、DATにフルダンプしてもう一台にリストアし同一構成にする。
SCSI差し替えて正常動作することもあらかじめ確認しておくこと。

ハードウエア的にもサーバ本体のディスク・電源は冗長化、LANもチーミング、くらいやっておけばまあまあ長持ちするはず。

本当に24x7な運用には当然向かないが、、そういう人はお金かけてRAC組んでください。

(2)MySQLのマスタースレーブ等で当面頑張る
そのうち確実にOracleRACの領域を侵食してくるはず(ある程度はもう入ってきてるかも?でも本当にクリティカルな領域へは、これからかと)なので、そっち系で社内技術蓄積しながら頑張る、っていうのが良いかもと個人的に思っている。(やる気のある社内情報システム要員を有る程度抱えられることが前提だけど)


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まさかの日記:サーバインフラ、ネットワーク

そういや昔こんなの書いてた:
まさかの日記:玄箱で Oracle Real Application Clusters 10g