ポルシェ博物館は、自社の歴史、技術へのこだわり、みたいな内容だったのに対し、メルセデス博物館はドイツの歴史=メルセデスベンツの歴史でありクルマの歴史である、という内容だという印象だった。


特に、経済発展・経済至上主義の限界に達し、ナチスの台頭を許し、その後は価値の多様性の中での模索、というような流れの展示は、たまたま読んでたドラッカー入門と完全に一致していて興味深かった。

# これって現代史の基本的知識なのかもという気がするけど、特に裏はとっていない


多様性の模索というのは、例えば幾らお金を稼いだか、で計るのではなく、どれだけ価値を提供したか、で計るのではなく、例えばそもそも計らない、そういう軸ではない別の軸もあるよ、ということかなと。



そこでふと思ったのは、社会における人間関係がドライからよりウエットなものへと形が変わったのかなと。

かつてウエットからドライになったものが再度ウエットへ。

# これをなんとなくスーパーウエットと命名。語呂的に



これは例えば、価格.comで最安値を探して買うことよりも、多少高くても知り合いから購入する、とかいう行動とか。

経済価値というか効率性よりも、その周辺で生み出される人間関係をより重要視する行動とか。

# 話で聞くイタリア社会とはそういう感じらしい。



あるいは、自分探しの意味が、自分でも作れる人間関係探し、自分が参加するコミュニティを探す、ということになるのかなと。

それもリアルなコミュニティへの参加の活発化という形で現れて来そうな気がしている。

# ネットのコミュニティとしては、クラウド化というか、どのコミュニティに参加しているかとかをあまり意識しない方向に向かっているが、リアルなコミュニティとしてはそれでは成立しないので、そのあたりになにかヒトひねり有るかもという気も。



ドラッカー入門―万人のための帝王学を求めてドラッカー入門―万人のための帝王学を求めて
著者:上田 惇生
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2006-09-23
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

人生を決めた15分 創造の1/10000人生を決めた15分 創造の1/10000
著者:奥山 清行
販売元:ランダムハウス講談社
発売日:2008-05-24
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

20世紀ドイツ史 (ドイツ現代史)20世紀ドイツ史 (ドイツ現代史)
著者:石田 勇治
販売元:白水社
発売日:2005-07-25
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

ドイツ現代史の正しい見方ドイツ現代史の正しい見方
著者:セバスチャン ハフナー
販売元:草思社
発売日:2006-04
クチコミを見る



ドイツ現代史、というか第一次世界大戦以降のオーストリア周辺については一通りおさえておくべきかもという気が。