「完全なる経営」より。

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鏡に映った自分の姿を見つめ、以下の質問を自らに問え


1.人間は信頼に値すると信じているか。
2.人間は責任や義務を担おうとするものであると信じているか。
3.人間は仕事に意義を求めると信じているか。
4.人間は生まれながらに学習欲求を持っていると信じているか。
5.人間は変わることには抵抗しないが、変えられることには抵抗すると信じているか。
6.人間は怠惰よりも働くことを好むと信じているか。

以上の質問に対する回答結果が、回答者のあらゆる行動に影響を及ぼしているのである。我々は何人もの企業幹部に、これらの質問をぶつけてみた。その結果、多くの人が自分の人間観を充分時間をかけて検討したことがないという、驚くべき事実が判明したのである。

われわれは、経営者やリーダーたちに対して、上記の質問に関するグループ・ディスカッションを行うよう勧めている。各自の回答を元に、是非話し合いを行っていただきたい。組織がどのような人間観を掲げているかを明示し、だれもがそれについて読んだり議論したりできるようにしておくことも必要だろう。企業の人間観を明らかにすることは、会社の使命の記述や企業の価値観の表明に劣らず、重要な意味を持つと我々は考えている。