まさかの日記

最近まともな文章しか書けなくなってきました

2009/10




実家にお土産を郵送したら郵送代の方が高かった。






それはさておき早速電話がかかってきた。





父:今日はデイケア行って来た。あんたデイケア知っとるね


自分:知っとるよ。僕も行きよるけん


父:あらほんとね


自分:そりゃ冗談やけど










父:あんたたちは地球ば一周しとらせんね


自分:一周はしとらん。大西洋は渡っとらんけん


父:大西洋はおじいちゃん(=自分から見て祖父)が渡っとるけんね


父:おじいちゃんは大西洋ば渡っとるときにマストから落ちて、それでロンドンの病院に入院しとったけんね(注:実話です)


父:おじいちゃんは19歳のときに大西洋ば渡っとるけんね。


父:大西洋はそげん渡らんでもよかろ


自分:スイスにはロシアの上ば飛んでいったけんね


父:そうたいね。そげんそげん






父:今月は青島(チンタオ)行くつもりやったけど行かれんかったけん、年明けに行こうかち思いよる


自分:あったかくなってからにせんね(たのむからやめてくれ)






注:

青島(チンタオ)が租借地だったとき父はそこで育っており、定年退職後、多い時は年に数回現地に渡り観光ガイドのようなことをしたり、日本へ留学する若者の面倒を見たりしていた。


ちなみに中国語はほとんど喋れない。




ニュージーランドにも友達が居てときどき電話で話すらしい

ちなみに英語もほとんど喋れないのでどういう会話をしているのか、というよりコミュニケーションが成立しているのかどうか謎である





ちなみにお土産はメルセデスベンツ博物館で買った、年代別のメルセデスのロゴがピンバッチになったようなやつの5個セット。

えらく気に入ったみたいでかなりテンション上がりっぱなしの模様(実家の母談)



ポルシェ博物館は、自社の歴史、技術へのこだわり、みたいな内容だったのに対し、メルセデス博物館はドイツの歴史=メルセデスベンツの歴史でありクルマの歴史である、という内容だという印象だった。


特に、経済発展・経済至上主義の限界に達し、ナチスの台頭を許し、その後は価値の多様性の中での模索、というような流れの展示は、たまたま読んでたドラッカー入門と完全に一致していて興味深かった。

# これって現代史の基本的知識なのかもという気がするけど、特に裏はとっていない


多様性の模索というのは、例えば幾らお金を稼いだか、で計るのではなく、どれだけ価値を提供したか、で計るのではなく、例えばそもそも計らない、そういう軸ではない別の軸もあるよ、ということかなと。



そこでふと思ったのは、社会における人間関係がドライからよりウエットなものへと形が変わったのかなと。

かつてウエットからドライになったものが再度ウエットへ。

# これをなんとなくスーパーウエットと命名。語呂的に



これは例えば、価格.comで最安値を探して買うことよりも、多少高くても知り合いから購入する、とかいう行動とか。

経済価値というか効率性よりも、その周辺で生み出される人間関係をより重要視する行動とか。

# 話で聞くイタリア社会とはそういう感じらしい。



あるいは、自分探しの意味が、自分でも作れる人間関係探し、自分が参加するコミュニティを探す、ということになるのかなと。

それもリアルなコミュニティへの参加の活発化という形で現れて来そうな気がしている。

# ネットのコミュニティとしては、クラウド化というか、どのコミュニティに参加しているかとかをあまり意識しない方向に向かっているが、リアルなコミュニティとしてはそれでは成立しないので、そのあたりになにかヒトひねり有るかもという気も。



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ドイツ現代史、というか第一次世界大戦以降のオーストリア周辺については一通りおさえておくべきかもという気が。



ポルシェ博物館は駐車場無料。

3Fのレストランはランチと夕方のみ営業。



とかそんな豆知識じゃなくて。。




ポルシェ博物館は、ちょっと一般向け(子供向け)的部分もあったりしますがそれでもかなり面白い。

実際、客も大人が多い(ヨーロッパ版スーパーカー世代のオッサンが多い)




デザイン(設計)、エンジニアリング(製造方法・品質確保方法の策定)、量産工程(効率化・品質確保)、などの展示が興味深い。

このへんはソフトウエア開発にもかなりそのまま当てはまる気が。

昔のボスが、困ったことがあると工場にヒントを探しに行っていて、僕ら若手はそれを鼻で笑っていたんだけど、自分は今まさに工場にヒントを得たわけで。


粘土のモデルをスキャンしてCADデータ化してたりとか(まあベース程度だとは思うけど)、ボディ組み付け後に3Dスキャナで誤差測定とか。



まあこのへんは日本のメーカーもかなりやってると思いますが。内容はほぼ同様かと。というかあんまり細かいところまではやっぱり見せてくれてない印象。









しかし興味が無い人には退屈みたいです。

自分はできればもう一回ゆっくり全部見て回りたいくらい。ざっと回ったつもりだったけど、結局4時間くらい居たかも。14:00〜17:30くらいか。




街の印象としては、やっぱドイツ車多し。
お膝元なので、ちょっと古いメルセデスとかが大量に走っていたり。
欧州の小型車が好きなので、街なかを見ているだけでもかなり楽しい。


とはいえ、地方都市独特の感じがあってあんまりなじめない。
やっぱチューリッヒが落ち着くなあ





ちなみにレンタカーはセダンでドイツ車で、と希望したらほぼ新車のCクラスでした。
空いていればそれなりの速さで巡航できて楽しい楽しい。
すごい古いアウディとかに抜かれたりするけど。





文字と音声だけのカーナビも、見た目はかなりしょぼいけど結構使えます。

Googleマップを印刷して持ってきたりとかいろいろ準備してたけど、ほぼ不要。住所だけわかれば行ける感じ。




あと、ドイツ人は警笛は鳴らさず、なにかあればわざわざ降りてきて窓をノックすると聞いていたけど、それはウソ。鳴らされまくり。



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欧州人タバコ吸い過ぎ。



時差は意外に楽。夜更かし気味でこっちにくればそのままなじめる。逆がつらそうだが。。


日本の昼頃がこっちの朝5:00頃。日本の朝3:00がこっちの夜21:00.なのでメールのやりとりとかは、まあまあ効率的。



スイスに見習うところは多そう。酪農が多い印象だが実際には人口の5%。人口の三分の二はサービス業。


リヒテンシュタインとか正直よくわからん。


ハプスブルグとかそのあたりの歴史は面白そう。「ドラッカー入門」にも色々出てたそのあたりの話とか。


結局アメリカもアジアも、ヨーロッパの資金運用の場でしかない、っていう話も本当かも、っていう気がしてくる豊かさ(少なくとも見た目的には)


ドイツは敷地が広くて、うらやましい。道路まっすぐ作るの楽そう。



サンモリッツはカーメルっぽい。ちょっと居心地悪い。



トヨタ車多い。ダイハツとかも普通にある。山奥に行くとスバルだらけになる。


チューリッヒは東京と変わらない。ベンツベンツポルシェ、たまにフェラーリ、アストンマーチン。



観光地は年寄りばかり。自分なんかが居るとじろじろ見られる。



中国でスイスブーム起きてる?大量に団体さんが。




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